ミラノ・ダービーで見えた両雄の収穫 ミランを救ったスソの輝きと、インテル長友が示した圧巻の「勝率100%」

ピオリ新体制のインテルが好調ミランに対してボールを支配

 欧州各地で好カードが組まれた先週末、イタリアでは伝統の“ミラノ・ダービー”が開催された。好調のミランに対し、インテルは開幕から不振が続きフランク・デ・ブール前監督を解任、この試合がステファノ・ピオリ新体制の初陣となっていた。そんな両者の一戦は、互いに2ゴールを奪い合ってのドロー決着。勝負のポイントはどこに潜んでいたのか。この試合の流れを、データから振り返ってみたい。

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 多くの時間帯でインテルがボールを支配したため、試合全体のポゼッション率は6割を超えた。ミランは少ないボール支配のほとんどが自陣となっており、敵陣で支配した時間はわずか4分42秒。その状況下でもシュート10本を放ち、リードを二度奪う形で試合を優位に進めることができたのは、巧みに2ゴールを奪ったスソの個人技がハマったからだろう。

 ゲーム内容だけで見れば優勢に進めていたインテルは、敵陣でのフリーボールをしっかりと拾うことでボール支配を継続。特に最後の15分はインテル12回、ミラン0回と圧倒的な数字となっており、そうした流れが試合終了間際の同点弾につながったと言える。

 

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