データに見るマドリードダービーの舞台裏 勝負を分けた「15分毎の支配率」と「選手間パス数」

全員からパスを受けたイスコが潤滑油に

 イスコは後半途中で下がった影響もあり、チーム内の選手間パストップ5に該当するものはなかったが、パスレシーブ全体では3位となる51本を記録。MFルカ・モドリッチから12本、DFマルセロとFWガレス・ベイルから11本のパスを受けており、自身を除くスタメン全員からパスを受けた形になる。

 イスコのボールロストは7回と攻撃陣の中では少なく、自陣でのロストはゼロで、攻撃の潤滑油として機能していた。ゴールやアシストこそなかったが、この試合を見た多くのファンは、イスコが世界のトッププレーヤーであることを再認識したはずだ。

 負傷者が多い今季のレアルだが、ライバルから貴重な勝利をもぎ取った。そしてロナウドのハットトリック、イスコ、コバチッチらの躍動、完封という結果を収めている。ナチョ、ヴァランヌのセンターバックコンビのプレーぶりは、今後のレアルにとっても大きな収穫だ。これから連戦が続くが、うまくコンディションを調整できれば12月頭に控えるバルセロナとのクラシコに良い状態で臨めるだろう。 

 

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▲[DATA2]スタメン選手の平均ポジションと選手間パス数トップ5

 

analyzed by ZONE Analyzing Team

データ提供元:Instat

【了】

Soccer D.B.●文 text by Soccer D.B.(http://soccer-db.net/

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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