香川、ゲッツェ、シャヒン… ドルトムントを去った名手が歩んだ道を「推定市場価格」で検証

マンU移籍時から一時は市場価格が半減

 ユナイテッド1年目は、プレミアリーグでアジア人初のハットトリックを達成するなど、公式戦26試合6得点と世界屈指の名門の一員としてまずまずの結果を残した。しかし、名将サー・アレックス・ファーガソンが退任した13-14シーズンは、デイビッド・モイーズ新監督の下で出場機会を減らし、チームも25年ぶりに欧州カップ戦出場権を逃すリーグ7位と低迷。歴史的なクラブの暗黒期に身を沈めた香川は、このシーズンをまさかの公式戦無得点で終えた。

 そして14年夏に就任したルイス・ファン・ハール監督の下では構想外となり、香川のプレミア挑戦は2年で幕を閉じることになり、古巣ドルトムントに帰還して再出発の時を迎えた。

 ドルトムントがC大阪から香川を獲得する際に支払った金額は、育成保証金の35万ユーロ(約4000万円)のみ。「Transfermarkt」による推定市場価格も、当時はわずか213万ユーロ(約2億4000万円)に過ぎなかった。そこからブンデス連覇などを経験し、ユナイテッド移籍直前にはキャリアハイの1870万ユーロ(約21億5000万円)まで上昇。2年間で10倍近くに跳ね上がっている。

 だがプレミアでの2年間で価値を下げることになり、ドルトムントに帰還した14-15シーズンはチームも一時最下位に沈むなど低迷したため、推定市場価格は850万ユーロ(約9億7000万円)まで落ち込んだ。再浮上のきっかけはトーマス・トゥヘル監督が就任した昨季、インサイドハーフとして新境地を開拓したこと。今季はベンチに座る機会も多いが、推定市場価格は1360万ユーロ(約15億6000万円)まで盛り返した。

 

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