伊紙がミランの手薄なベンチ要員を酷評 「完全に期待を裏切った」本田ら攻撃陣は壊滅的

近年の”格安補強路線”の弊害で「使える選手が少ない」と指摘

 ACミランの日本代表FW本田圭佑は、25日の敵地ジェノア戦で今季初先発を果たすも低調なパフォーマンスに終わり、現地メディアから大きな批判を浴びた。イタリア紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」は、「本田とポーリへの失望。ミランのベンチは短すぎる」として、補強戦略を含めたミランのチームマネジメントを特集している。

 ミランは22日に、首位ユベントスとのタフなゲームを戦い勝利を収めた。そして中2日で臨んだジェノア戦で、ヴィンチェンツォ・モンテッラ監督は右サイドの2人をターンオーバーする策に出た。右ウイングに本田、右サイドバックにアンドレア・ポーリを起用。しかし、その右サイドはジェノアに狙い撃ちにされ、結果的に0-3と大敗した。

 同紙は「レギュラーと同等レベルの選手があまりにも少ない。使える選手という意味で、ベンチが短すぎる」と表現した。1試合あたり23人のメンバー登録が許されるイタリアだが、12人のベンチメンバーのうち、今のミランには起用するレベルにない選手が多すぎるとしている。

 そして、その原因はミランが過去に取ってきた補強戦略に端を発するとした。本田は2014年1月にCSKAモスクワから加入したが、契約満了に伴う移籍金ゼロでの獲得だった。12年にクラブの財政事情が悪化して以降、そうした契約切れの選手やケガを抱えていることで移籍金が安くなる選手を集中的に補強。そのツケが、今に回っているとしている。

 

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