大会MVPを獲得したリトルなでしこの“走る司令塔” 「世界を獲りたかった」と敗戦に悔し涙

U-17女子W杯の全6試合にフル出場の長野が、ゴールデンボール賞を受賞

 “リトルなでしこ”の愛称を持つU-17日本女子代表は、ヨルダンで開催されたU-17女子ワールドカップで現地時間21日に北朝鮮との決勝戦に臨み、0-0のまま90分間を終えて突入したPK戦で4-5と敗れた。しかし、今大会の日本で唯一6試合すべてにフル出場したキャプテンのMF長野風花(浦和)が、大会MVPであるゴールデンボール賞を受賞した。

 長野は今大会の招集メンバーのなかで唯一、前回の2014年大会での優勝を経験していた。楠瀬直木監督が選手たちをローテーション起用する中でも、絶対的なチームの主軸として中盤の中央で奮闘した。大会中のゴールこそなかったものの、安定したパフォーマンスが評価された。

 しかし、決勝で敗れた直後とあって長野は涙が止まらなかった。それでも気丈にインタビューに応じると「世界一を目指してこのチームでやってきたんですけど、90分間で自分たちでやるべきことが甘かったかなと思います。でも、みんなとやってこられて良かったです。やっぱり、ここまで来たんで世界を取りたかったのが一番です」と話した。

 所属の浦和ではユースチームとの掛け持ちで、すでになでしこリーグにも出場している。今季も公式戦13試合に出場し、うち8試合がスタメンと、すでに欠かせない選手となっている。そうしたなかで、このリトルなでしこでは10番とキャプテンの大役を任され、チームを引っ張ってきた。

 

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