「過去20年で最強」と評価されるレアルが来日! 歴代の名手が輝いた“世界制覇”の記憶を辿る

レアルが挑む2年ぶりの「クラブ世界一」の称号

 レアル・マドリードは、昨季UEFAチャンピオンズリーグで最多11度目の欧州王者に輝き、2年ぶりとなるFIFAクラブワールドカップへの出場権を手にした。過去には1980年から2004年まで開催されたトヨタカップ、2005年以降から開催されているFIFAクラブワールドカップに計4回出場し、世界中に衝撃を与えてきた。そんな“白い巨人”の、クラブ世界一を懸けた戦いの足跡をプレーバックする。

 豪華絢爛な陣容のレアルが、ついに東京・国立競技場のピッチに現れる――。日本中で話題になったのは98年大会のことだった。当時のチームはDFフェルナンド・イエロやFWラウール・ゴンザレスといったスペイン勢に加え、DFロベルト・カルロス、MFフェルナンド・レドンドにMFクラレンス・セードルフ、FWプレドラグ・ミヤトビッチと、ボスマン裁決を受けて各国のスタークラスをかき集めた、言わば“銀河系軍団・草創期”だった。

 ヴァスコ・ダ・ガマ(ブラジル)との一戦は1-1の同点で迎えた後半38分、ラウールがセードルフからのロングフィードに飛び出すと、絶妙のファーストタッチからのシュートフェイントで背走するマーカーを外し、カバーに来た二人目のDFとGKも華麗なステップでかわして決勝点をマーク。エースの一撃によって、前身のインターコンチネンタル杯から数えて38年ぶりにクラブ世界一の座を奪回した。

 2年後の2000年大会にも歩を進めたレアルは、ラウール、R・カルロスは健在のまま、バルセロナからの“禁断の移籍”を果たしたFWルイス・フィーゴ、そしてスペイン有数のテクニシャンと称されたMFグティらを擁して勝利は堅いと見られた。しかしボカ・ジュニアーズ(アルゼンチン)のFWマルティン・パレルモが挙げた開始早々の2得点をひっくり返せず、1-2で敗戦する悔しさを味わった。

 

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