韓国が「大きな刑務所」発言で物議を呼んだイラン戦に敗戦 “42年間未勝利”の敵地で3位転落

イランの祝日に行われたW杯アジア最終予選A組の大一番

 ロシア・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選A組の大一番、イラン対韓国が現地時間11日に行われ、ホームのイランがFWサルダル・アズムンの一撃で1-0と勝利した。これで勝ち点を10に伸ばしたイランが首位をキープ、敗れた韓国は勝ち点7のままで、中国を2-0と破り勝ち点を9としたウズベキスタンに抜かれグループ3位に転落した。

 約10万人を収容するテヘランのアザディ・スタジアムで行われた一戦は、試合前から大きな注目を集めていた。英公共放送「BBC」によれば、試合が開催された11日は「ターシューアー」というイスラム暦シーア派が喪に服するイランの祝日となっており、一部の聖職者の中では試合を行うべきではないとの意見も挙がっていたという。しかし、スタジアムにはAFC公式発表で7万5800人の観衆が詰めかけ、スタンドは喪に服した黒服を着たイランサポーターで埋め尽くされた。

 一方、試合前には韓国代表MFキ・ソンヨン(スウォンジー)が、イランサポーターから“先制攻撃”を食らったことを明かしたという。韓国代表の選手たちは風邪予防用のフェイスマスクをつけてテヘランに到着。その時に数人のイラン人ファンが韓国代表選手たちに向けてペットボトルを投げつけたと話しており、キ・ソンヨンが現地を“大きな刑務所”だと話したことにイラン当局は抗議していた。

 

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