槙野への右パンチでアデミウソンが一発退場! 今季最多失点にG大阪監督は“ボランチ機能不全”を指摘

ステージ首位の浦和との直接対決に敗れ勝ち点7差、年間順位では3位鹿島と勝ち点8差に

 セカンドステージ首位で年間2位の浦和と同ステージ3位で年間4位のG大阪が激突した一戦は、G大阪が今季最多の4失点を喫して敵地で派手に散った。

 チャンピオンシップ(CS)出場に向けて邁進していたG大阪にとって、この試合で勝ち点3を積み重ねてステージ優勝、または年間3位を目指していたが、残り3試合という状況下で前者は首位の浦和と勝ち点7差、後者は年間順位3位の鹿島と勝ち点8差となった。数字上はCS出場の可能性を残しているが、現実的に考えれば“絶望的”と言っても過言ではない。

 試合後、長谷川健太監督は大一番に向けて、選手たちにこう語っていたという。「今日、レッズは相当な覚悟でくる。(ウチも)しっかり覚悟して今日の試合に入ろう。今までやってきたすべてを出そう」と選手たちを送り出した。

 しかし前半6分、高木俊幸に先制点を奪われると、50分には武藤雄樹に追加点を決められ、指揮官は「2点目が痛かった。あの2点目が今日はすべてだった」と振り返る。

 G大阪は2点を追う状況のなか、浦和に主導権を握られて攻め手を見出せない。すると後半9分には、MF遠藤保仁がMF阿部勇樹の背中を蹴って警告を受ける。G大阪にとってはフラストレーションが溜まる展開のなか、試合の流れを決定づけるシーンが起きた。

 同14分、DF槙野智章と球際で競り合ったFWアデミウソンが、倒れた直後に右腕を伸ばして槙野にパンチを繰り出す。槙野は大きくもんどり打ち、両チームが入り乱れるなかで廣瀬格主審はブラジル人アタッカーに対して一発退場を宣告した。

 

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