魔法の左足は健在!  俊輔が天皇杯3回戦東京V戦で今季3度目の芸術的な直接FK弾

ピンポイントクロスでアシストもマーク! 4-0完勝の主役に

 8年ぶりの“黄金カード”復活に、日本が誇るファンタジスタが最高のフリーキックで応えた。22日の天皇杯3回戦で、東京ヴェルディと横浜F・マリノスが対戦。前半18分に、横浜FMの元日本代表MF中村俊輔が鮮やかなフリーキックを決めて先制すると、そのまま勢いに乗り4-0のゴールラッシュで勝利した。

 1993年のJリーグ開幕戦のカードである両チームの対戦は、東京VがJ1で戦っていた2008年11月以来となった。8年ぶりの黄金カードを彩ったのは、左足のファンタジスタ中村だった。

 前半18分、ペナルティーエリア外側の右サイドでフリーキックを得ると、当然のようにキッカーは中村。短い助走から放たれたボールは、ニアサイド側の壁のわずか外側を抜けると鋭く曲がり落ち、ゴールポストすれすれを通過してゴールに吸い込まれた。試合会場の高知県春野陸上競技場のファンからは大きなどよめきが上がった。

 中村は4月2日のリーグ戦、G大阪戦で今季2度目の直接FK弾を日本代表GK東口順昭から決めるなど宝刀は健在だった。FKを決めるたびに海外メディアは「荘厳なFK」「珠玉のゴール」と絶賛。英メディア「コパ90」では、現時点の世界最強FKキッカートップ5で、バルセロナの天才FWリオネル・メッシよりも上位の4位に選出されたばかりだった。

 

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