バルサのイニエスタが自伝で激白! キャリアの危機は中村俊輔も衝撃を受けたあの悲劇

僚友ダニ・ハルケの早すぎる死は、イニエスタの心に深い傷を残した

 バルセロナのスペイン代表MFアンドレス・イニエスタはキャリアの危機について、元日本代表MF中村俊輔も大きな衝撃を受けた悲劇を振り返っている。

 自伝「アーティスト」を上梓したイニエスタは、英高級紙「ガーディアン」のインタビューに応じた。自伝の中で2010年南アフリカ・ワールドカップまで精神的に苛まれていたと明かしている。

 「鬱というわけではない、病気でもない。なんとも言えない不安感。全てがうまくいっていない感じ」と精神面の不調を吐露。2009年はイニエスタにとって苦しい一年だっという。故障でシュートを打つことを禁じられるなど、開幕前に地道な調整を強いられていたが、そんななかで同僚の元スペイン代表DFカルロス・プジョルから悲報を聞かされた。

 イタリアでチーム合宿中のエスパニョールの主将、DFダニ・ハルケが、心不全により26歳の若さで他界。当時エスパニョールでプレーしていた中村は、この悲劇に居合わせた1人だ。さっきまで一緒に練習していたキャプテンが自室で倒れるという尋常ならざる事態に大きなショックを受けた。

 スペイン代表の年代別代表で僚友だった友人ハルケの早すぎる死は、イニエスタの心に深く傷を残した。「落下するような感覚だった。助けが必要な時には探さないといけない。そのためのスペシャリストもいる。彼らに頼らなければいけない」とイニエスタは語った。

 チームドクター、精神科医の診断を受けた司令塔は「傷つきやすく、追い詰められていた。自分を脅かす何かの犠牲となっていた」と、人知れず苦しみを抱えていたことを明らかにした。

 

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