タイ戦でも鳴り響いた「中東の笛」 ボールの空気圧にクレームの森重にイラン人主審がイエローカード

11年アジア杯では、GK川島を微妙な判定で退場させた因縁のトーキー主審

 ロシア・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選第2戦、敵地タイ戦で再び「中東の笛」が鳴り響いた。日本が1-0とリードした前半27分、DF森重真人が突如プレーを止める。空気圧の低さについてアピールしたところ、イラン人主審のモフセン・トーキー氏から前代未聞の警告を受けた。

 前半16分にFW原口元気のヘディングシュートで先制した日本だったが、同27分、ボールの空気圧がおかしいのではないかと森重がクレームをつけた。トーキー主審はプレーを止めてボールを持つ。両手で空気圧を確認するとボールの硬さを適正と判断した様子で、森重には毅然とした様子でイエローカードを提示した。

 ボールの空気圧は主審が管理する義務がある。主審の専任事項に口出しをしたストッパーには、問答無用の警告が与えられた。森重は判定を不服とした様子で食い下がったが、 レフェリーは取り合わなかった。

 トーキー主審は2011年アジアカップのシリア戦で、GK川島永嗣を微妙な判定で退場させるなど、日本にとっては因縁のレフェリーだ。1日のW杯最終予選の初戦UAE戦では、FW浅野拓磨のシュートがゴールラインを割りながらもカタール人主審は得点を認めなかった。中東の笛に悩まされてきた日本代表にとっては、前代未聞のイエローカードとなった。

 

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