初出場のW杯最終予選で2失点の西川 UAEの屈辱“チップキックPK”に「相手が上だった」

直接FK、PKとセットプレーからゴールを奪われる

 セットプレーからの痛恨の2失点に、ハリルジャパンの守護神も声を落とした。1日のアジア最終予選初戦のUAE戦で1-2と敗れた日本代表のGK西川周作(浦和)は、「いかにGKが大事なのかという試合になった」と責任を背負い込んだ。

 日本は前半11分にFW本田圭佑のゴールで先制する最高のスタートを切ったが、落とし穴は9分後に待っていた。同20分、ゴール前のほぼ正面20メートルほどの位置で与えたFKは、相手FWハリルが右足で直接狙った。壁のないサイドへ曲がり落ちる上にスピードのあるボールが日本ゴールを襲い、西川が飛びつきながら両手に当てたボールはクロスバーに当たって日本ゴール内に落ち、痛恨の同点弾になった。

「10番も素晴らしい左足を持っているので、とにかくボールに集中しようとした。フリーキックの時に、枠に飛ばしてくることは覚悟を持っていたので、壁の裏かGKサイドのどちらかに来る準備はしていた。少し重心が壁の裏側を警戒して右に動いてしまった分、力がうまくボールに伝わらなかった。自分の手に当たっただけに、止められなかった悔しさは残りました」

 UAEは、アフロヘアが特徴的な左利きの10番オマル・アブドゥルラフマンと右利きのアハメド・ハリルが、キッカーのポジションに立った。どちらが蹴るかという駆け引きのなかで、西川は壁のないサイドを急襲したボールを抑えきれなかった。紙一重のところで防ぎきれなかっただけに、悔恨を残すプレーになってしまった。

 

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