ハリルJ進化への4つのキーワード 指揮官が求める世界を驚かすための“意識改革”とは

就任から約1年5カ月で感じた日本サッカーの「武器」と「弱点」

 日本サッカーを世界で戦える存在にするために――。バヒド・ハリルホジッチ日本代表監督は、25日に行われた記者会見でアジア最終予選に向けたメンバー発表を終えると、プレゼンテーションをスタートさせた。6月のキリンカップ終了後から全スタッフが協力して作成したという“ハリルレポート”には、攻撃、守備、メンタル、フィジカルという4つの要素について、今の日本サッカーに何が必要なのかが記されているという。

「日本代表がフットボールをやるためのアイデンティティーを作った。選手個人の長所をどのように生かすか。そこから何を伸ばしていくべきか。これは原則を盛り込んだだけの資料だが、ここに到達するには戦術、技術、フィジカル、メンタルなど細かいトレーニングが必要だ。全てのカテゴリーが使用してほしい。ここに到達すれば、日本がハイレベルのフットボールに入っていける」

 ハリル監督はこう語り、2015年3月の就任から日本サッカーと世界のサッカーを比較しながら観察した結果と分析、そこからどう成長していくのかというものがまとめられたレポートになっていると自信を見せた。

 4つの要素のなかで、守備の原則についてハリル監督が強調したのは「前に出ながら守備をする」ということだ。特に、Jリーグのチームに対しては大きな不満を語った。

 

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