古巣対決に惜敗のミハイロビッチがミラン17歳GKを絶賛 「去年デビューさせるんじゃなかった」

昨季ミランから会長との確執が原因で解任

 昨季ACミランを率い、因縁の古巣対決となったトリノのシニシャ・ミハイロビッチ監督は開幕戦で2-3と惜敗した後、古巣の17歳のGKジャンルイジ・ドンナルンマを絶賛した。終了間際の同点PKのチャンスを阻んだ若き守護神について、「去年デビューさせるんじゃなかったよ」と味のあるコメントで脱帽している。

 昨季ミランの監督に就任したミハイロビッチ監督は、鬼軍曹と呼ばれる苛烈な指導でチームを指揮。選手、サポーターから強固な信頼を手にしていたが、トップ下の起用に固執するシルビオ・ベルルスコーニ会長との確執が理由で終盤戦に解任された。会長子飼いのクリスティアン・ブロッキ元監督が下部組織からやってきたが、チームは失速。7位に終わり、3年連続で欧州のカップ戦出場を逃すという悲劇を迎えていた。そして、ミランは経営状態の悪化から中国企業に身売りするまでに凋落してしまった。

 鬼軍曹退任がミラン転落を加速させた遠因となっていただけに、因縁の一戦は注目されていた。

「堂々と戦ったと思う。我々が敗戦に値したとは思わないし、引き分けがふさわしいのではなかっただろうか。PKだけではなく、あまりにもミスが多かった。失点から始まっていたけど、チームは闘志を出して、最後までよく闘った。トーロ(トリノの愛称で闘牛)の精神で闘った。今はミランを称賛するよ」

 

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