開催国ブラジルに完敗の手倉森J 指揮官は“ダジャレ”封印で「覚悟を得られた」とリオ五輪へ決意

集中を欠いた1失点目のシーンに苦言

 まさに手も足も出なかった完敗だった。リオデジャネイロ五輪日本代表は現地時間30日に本番前最後のテストマッチとなるブラジル戦に臨み、0-2の完敗を喫した。試合後に手倉森誠監督は「辛抱する覚悟というものを90分で獲得できた」と、敗戦のなかにも本番への光明を見出した。

「いや、鍛えられましたね」

 試合終了後のインタビューで手倉森監督は苦笑いを浮かべつつ、開口一番こう話した。日本は序盤からカナリア軍団の猛攻にさらされ、32分にFWガブリエル・バルボサ(サントス)の高速ドリブル突破から先制点を許すと、同42分、FWネイマール(バルセロナ)の右CKからDFマルキーニョス(パリ・サンジェルマン)のヘディングで追加点を奪われた。指揮官は先制点のシーンについて、チーム全体の集中力が切れた点を指摘した。

「1点取られたのも給水タイムの後で、ウチが切れたところを相手が水を得た魚のようにスルスルと抜け出してしまった。力を出しそうなポイントというのを察知して、前半をしのがないと。後半は2点取ったぶん、相手が緩めてくれたところもあります」

 

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