混乱のなか幕を下ろしたマンU中国遠征 モウリーニョ新体制にとって悪夢の船出に…

初陣でドルトムントに大敗し、豪雨に振り回された挙句マンC戦は中止

 中国北部で起きた集中豪雨によって、25日に北京で行われる予定だったインターナショナル・チャンピオンズカップ(ICC)のマンチェスター・ダービーは中止となった。両チームとも貴重な実戦の機会を失ったが、特にジョゼ・モウリーニョ新監督率いるマンチェスター・ユナイテッドにとっては踏んだり蹴ったりの中国遠征となった。「混沌と破壊、失望のファーストツアーになった」と米スポーツ専門テレビ局「ESPN」は報じている。

 新シーズンを前に勇躍中国に乗り込んだ“モウ・ユナイテッド”だったが、ケチのつき始めは22日のICC初戦ドルトムント戦だった。上海で行われた一戦、ドルトムントMFカストロの2得点などで1-4と大敗。新加入のアルメニア代表MFヘンリク・ムヒタリアンが古巣相手に反撃の一撃を決めたが、組織の熟成度の差は明らかだった。モウリーニョ監督は「まるでF1対F3のレースのようだ」と屈辱の周回遅れ発言をするしかなかった。

 ユナイテッドは翌23日に北京へと飛行機移動するはずだったが、一部の選手は豪雨の影響で天津空港へと緊急着陸させられる羽目になった。エースナンバーの7番を背負うオランダ代表FWメンフィス・デパイは、インスタグラムで自撮りして「僕らは中国のどこにいるんだか…迷子だ」と嘆き節を発信。宿泊予定のホテルに到着したのは午前1時のことだったという。

 そして試合前日の24日には、モウリーニョ監督が記者会見で怒りを露わにした。会場の鳥の巣スタジアムでの会見が、急転直下でプレスルームではなく高温多湿の外で行われることになったことも、イライラを助長させた。

 

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