世界に轟く浦和の阿部“入っちゃいましたね”FK弾! 伊紙が「日本のピルロ」と称賛

かつては“アベッカム”と呼ばれた名手

 日本のピルロと紹介された阿部は、浦和ではダブルボランチの一角を務める。ビルドアップ時には日本代表MF柏木陽介と縦関係になり、阿部が後方に入る。ショートパスを中心に攻撃を組み立てる柏木に対し、阿部は精度の高いロングパスでボールを左右に振ることが多い。そうした大きな展開を作る浦和のコンダクターでもある。

 ジェフユナイテッド市原(当時)で高校生Jリーガーとしてデビューした頃から、キック精度には定評があり、当時の世界で最高のFKキッカーと評判だった元イングランド代表MFデイビッド・ベッカム氏にちなんで“アベッカム”と呼ばれたこともある。近年はFKのキッカーを他の選手に譲ることが多かったため、直接FKでのゴールは2010年4月3日の湘南戦以来6年ぶり。この時は壁に当たって入ったものであり、ダイレクトに決めたものとしては09年10月3日の古巣ジェフ千葉戦以来となった。

 イタリアメディアでも絶賛された名手が決めた直接FK弾は、これが自身通算9点目の一撃となった。記念すべき10点目のメモリアルゴールも、鮮やかなゴールで期待したいところだ。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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