ドイツ代表主将がイタリアサポーター側でのPK戦を選んだ理由 過去のCLでの歓喜と苦い記憶

EURO4強進出を決めたPK戦 コイントスで勝つも敵サポーター側のゴールを選択

 欧州選手権(EURO)準々決勝で、PK戦にもつれ込む激闘の末にイタリア代表を破ったドイツ代表MFバスティアン・シュバインシュタイガーが、そのPK戦の際にイタリアサポーター側のゴールで行うことを選んだ理由を、ドイツTV局「SPORT1」に話している。

 このゲームをベンチスタートで迎えたシュバインシュタイガーは、前半のうちに負傷したMFサミ・ケディラと交代でピッチに入り、延長戦終了までプレーした。PK戦を前にして、GKマヌエル・ノイアーからキャプテンマークを受け継いでいた男は、イタリア代表キャプテンのGKジャンルイジ・ブッフォンと、ハンガリー人レフェリーのビクトル・カッサイ氏を挟んでコイントスに臨んだ。

 PK戦をどちらのゴールで行うかは主審に決定権がある。ゴール前の芝生の荒れ具合、サポーターが投げ込んだ紙吹雪などが残っていないか、時間帯によっては太陽の向きを考慮に入れるからだ。しかし、カッサイ主審はどちらのゴールも同条件と考えたのだろう。まずはコイントスを行い、勝った方のキャプテンに使用するゴールを選ぶ権利を渡す選択をした。

 その結果、トスに勝ったのはシュバインシュタイガー。当然、ドイツサポーターの陣取るゴールを選ぶかと思われたが、青のイタリアサポーターが目立つゴールを選んだ。

 カッサイ主審は驚いた顔を見せ、もう一度確認したがシュバインシュタイガーの選択は変わらなかった。イタリアサポーターから喜びの声が上がった選択について、キャプテンはこう話している。

 

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