失墜の“カナリア軍団”復活へ ブラジル代表新監督に2012年クラブ世界一の名将チッチを招聘

リオ五輪はU-20ブラジル代表のミカーレ監督が昇格 大会後に正式就任へ

 ブラジルサッカー連盟(CBF)は、コパ・アメリカ・センテナリオ(南米選手権)でのグループリーグ敗退を受けて解任となったドゥンガ前監督の後継者として、2012年にコリンチャンスでFIFAクラブワールドカップを制したチッチ監督を招聘したと発表した。

 55歳のチッチ監督は、リオデジャネイロ五輪終了後に正式にセレソンの指揮官に就任する。これまでにブラジル国内でコリンチャンスやパルメイラス、グレミオ、そしてUAEのアル・アインなど計13クラブの監督を歴任。コリンチャンスでは2度のリーグ制覇とコパ・リベルタドーレス杯を制し、12年に日本で開催されたクラブW杯では、決勝で当時の欧州王者チェルシーを1-0で下して、世界一に輝いていた。

 ブラジルは開催国として出場するリオ五輪でも、A代表とU-23代表を兼任するドゥンガ前監督が指揮を執るはずだった。空位となったU-23代表の監督には、U-20ブラジル代表を指揮していたロジェリオ・ミカーレ監督が昇格する形で就任することが決定していた。

 クラブで結果を残したチッチ監督は、低空飛行の続く“サッカー王国”を立て直すことができるのだろうか。

【了】

ゾーンウェブ編集部●文 text by ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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