森保J、格下オマーン相手に失態 攻撃陣が機能不全、監督沈痛「私にできるのは…」

日本代表の森保監督【写真:Getty Images】
日本代表の森保監督【写真:Getty Images】

W杯最終予選・オマーン戦で0-1敗戦、森保監督がまさかの黒星に言及

 日本代表の森保一監督は、2日のワールドカップ(W杯)アジア最終予選の初戦、ホームでのオマーン戦に0-1で敗れる失態を演じた後の記者会見で、沈痛な表情も見せつつ「この敗戦を取り返すのは、我々が取り返さないといけない」と話した。

 日本は当初発表された招集メンバーのうち、DF冨安健洋とMF守田英正が第2戦からの合流となり、DF板倉滉は負傷離脱してDF昌子源が追加招集。さらに主力のMF南野拓実がスタメンから外れた。強い雨が降るなかでキックオフされたゲームは、ピッチの一部で水溜まりのようにボールが止まってしまう場所も発生した。

 前半から攻撃が機能しない中で、前半28分には、吉田が相手の背後に浮き球のロングフィードを送り、MF伊東純也が受けてシュートを放つ決定機を迎えたが、相手GKの正面に飛んでゴールならず。終わってみれば、これがこの試合で唯一の決定機だった。

 後半にはセルティック移籍後にブレーク中のFW古橋亨梧をハーフタイム明けから、半ばにはMF堂安律とMF久保建英の東京五輪で活躍した若手アタッカーも投入したが、連動性や精度のある崩し、力強さ、思い切りの良いプレーといったゴールを奪うのに必要な要素は見られずに停滞。逆に後半43分にクロスから失点して敗戦した。

 森保監督は「時間とスペースがある中でサイドから仕掛けること。まずはゴールに向かう、相手の守備網を崩すように横からクサビを入れるこれまでやってきたことを出しながら試合を進めようと戦った。なかなかサイドから中央へ崩し切るというところに至らない中で、前半から後半にはサイドバックのところで良い形で起点になっていたので、もう少し前線と良い距離感を持てるようにと臨んだ。後半は少し良くなかったが、得点を奪えずに終わってしまった」と振り返った。

 前回のロシアW杯に向けた最終予選の初戦でも、UAEにホームで1-2の敗戦を喫した。当時のバヒド・ハリルホジッチ監督が率いたチームは多くの得点チャンスを生かせなかったが、この試合はゴールチャンス自体をほぼ作り出せなかった。森保監督は「最終予選に臨むにあたり緊張感があること、厳しい戦いを予想するという部分では、良い緊張感と厳しい戦いを勝っていく覚悟という部分での心構えはできていたと思う」と、メンタル的な準備に問題はなかったと話す。

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