ハリルJの右サイドハーフで痛感した未熟さ 浅野が向き合う世界基準の“距離感”

ブルガリア戦で浮き彫りになった、守備時の寄せる速さと球際の甘さ

 ブルガリア戦で代表デビュー弾を決めた若武者は、自らの課題と向き合っている。7日のキリンカップ決勝ボスニア・ヘルツェゴビナ代表戦に向け、U-23世代から“飛び級”で選出されたFW浅野拓磨(広島)は、「自分は未熟だと練習や試合で感じます」とA代表のレベルの高さを痛感している。

 3日のブルガリア戦に途中出場した浅野は、本来のFWではなく右の2列目で起用された。それについては「自分も欲を言えば真ん中のトップで裏を狙えればと思いますが、それは今の与えられているところで役割を果たしてから回ってくることかなと思います。今は目の前のことに対して、自分の持っている力を出せればいいのかなと思います」と謙虚な姿勢を示した。逆に、本来のポジションではなく守備に参加する機会の多いポジションで起用されたことで、改めて自分の課題に気づかされたのだという。

「監督に言われたのは、守備の時にもっと相手に寄せなければいけないということ。普段の練習のなかから、もっと行けと言われます。それを自分がフィジカル的にきつかったり、行けない状況のなかでも、このレベルにあっては寄せる速さやフィジカル面の向上を求められると思います。それが自分でも課題だと感じます」

 ハリル監督は記者会見の席でも、国内組のプレーに甘さがあることを指摘していた。特に「インテンシティーの高いプレーを長時間継続できない」という視点で、海外組との差を見ている。浅野の言葉からは、Jリーグのチームと海外チームで要求されることの差を推測することができる。

 

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