「人種差別主義者の圧力に屈したんだ」 恐喝容疑でEURO落選のベンゼマが仏代表監督を非難

スペイン紙にデシャン監督への不満をぶちまけ、物議を醸す

 レアル・マドリードのFWカリム・ベンゼマは、フランス代表の同僚MFマテュー・ヴァルブエナ(リヨン)への恐喝事件に関与したとして昨年11月に逮捕、起訴されたことを受けて、フランスサッカー連盟が欧州選手権(EURO)のメンバーに招集しないことを決めて、落選となった。

 母国での大舞台でプレーする機会を失ったストライカーは、傷心しているかと思いきや、スペイン紙「マルカ」のインタビューで「自分が呼ばれないのは人種差別主義者からの圧力に屈したからだ」と、EURO未招集についてディディエ・デシャン監督への批判を展開し、物議を醸している。

 28日に行われたアトレチコ・マドリードとのUEFAチャンピオンズリーグ決勝では、激闘の末にレアルが「ウンデシマ(11度目の欧州王座)」を達成した。ベンゼマはこの日不発だったものの、ウェールズ代表FWギャレス・ベイル、ポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドとの「BBCトリオ」はシーズン終盤に突入してから猛威を振るった。

 巧みなポストプレーで、爆発的なスピードを誇るふたりのアタッカーを生かす役割もこなしたベンゼマは、負傷離脱する期間が多かったものの、リーガではキャリアハイの24得点を挙げるなど決定力の高さを示した。しかし、前述したヴァルブエナのセックステープを巡る恐喝事件への関与によって、自国開催のEURO出場への道が閉ざされてしまった。

 

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