三好への危険プレーでコロムアニが一発退場、仏メディアも判定は「論理的」と指摘

　U-24日本代表は28日、東京五輪サッカー男子のグループリーグ第3戦でU-24フランス代表と対戦し、4-0と完勝した。勢いに乗る開催国が3連勝でベスト8進出を決めた一方、敗れたフランスはグループリーグ敗退。母国メディアから厳しい論調の記事が出るなか、後半29分にMF三好康児に対する”足裏踏みつけ”行為で一発退場となったFWランダル・コロムアニに対しては、「容認できない」と非難する声が上がっている。

　問題のシーンが起きたのは、日本が3点をリードしていた後半29分だった。メインスタンド側のタッチライン際で、ボールを競り合った際に発生。相手に体を預けながらキープする三好に対し、右後方から迫ったコロムアニが足の裏側で三好のふくらはぎ付近を踏みつける行為を見せた。

　主審は当初イエローカードを提示したが、意図的とも捉えかねないプレーに対してVAR（ビデオ・アシスタント・レフェリー）の介入があり、オンフィールド・レビューで確認。その後、コロムアニに対してレッドカードが提示され、危険プレーで一発退場となった。

　この行為についてフランスのサッカー専門誌「SO FOOT」は、速報記事のなかで最初にイエローカードが提示されたシーンでは「多くの欲求不満は理解するが、礼儀正しい紳士になりましょう」と、意図的に見える行為を咎めた。さらにVAR判定を経てレッドカードが提示されると、「ランダル・コロムアニが追放された！　VARを経てナントの男は論理的にフィールドを離れた。レ・ブルーの全体的なパフォーマンスのイメージの欠陥、容認できない」と非難している。

　攻撃陣の一角を担いながら、日本の堅い守備の前に思うようにプレーできず、そのイライラが募ったような形での退場劇。母国メディアもその愚行に対し、厳しい声を上げていた。