アーセナルを去る”リトル・モーツァルト”に、ベンゲル監督「完璧だった」と別れの賛辞

「彼を指揮することができたのは名誉」

 そんなプレーメーカーに対して、ベンゲル監督は「彼にボールが渡ると突然、試合が少しスピードアップし、より鋭く、流動的になるんだ」と影響力の高さを絶賛。「彼は我々が望むフットボールをプレーするのに必要な全てのクオリティーを備えていた。トーマス・ロシツキーはアーセナル・フットボール・クラブにとってパーフェクトな選手だった」とまで断言した。

 そんなロシツキーも、35歳となった今季限りでガナーズを離れることが決まった。多くのビッグネームを指揮してきたベンゲル監督にとっても、“リトル・モーツァルト”の愛称を持つ天才MFの存在は特別なものだったようだ。「(ロシツキーとの別れは)悲しいよ。でも私はこう言わなければいけない。私にとって、彼を指揮することができたのは名誉なことだった」と、称賛と別れの言葉を送った。

 チーム最古参の一人だったロシツキーの旅立ちによって、アーセナルは大きな転機を迎えることになる。ベンゲル監督が絶賛した司令塔に代わる新鋭は現れるだろうか。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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