ドルトムント監督が主将への壮絶なブーイングに言及 「相反する2つの感情」に理解示す

バイエルン移籍希望を表明したフンメルスに浴びせられた罵声

 ドルトムントのトーマス・トゥヘル監督が、30日の本拠地ヴォルフスブルク戦で今季終了後のバイエルン・ミュンヘン移籍希望を発表したドイツ代表DFマッツ・フンメルスについて言及。壮絶なブーイングを浴びせかけたサポーターに対し、「不満を表現しないことを想像できない」と理解を示している。クラブの公式サイトが報じている。チームは日本代表MF香川真司の1ゴール1アシストの活躍もあり、5-1と大勝している。

 超満員に膨れ上がったジグナル・イドゥナ・パルクは針のむしろだった。試合前のウォーミングアップで登場したキャプテンは、スタンドから厳しい罵声を浴びせられ、メンバー発表で名前が呼び上げられると大ブーイングが巻き起こった。試合中もボールに触るたびに、口笛や罵声が巻き起こる。スタンドには「船長が船を見捨てるとは」と、ドイツ語で怒りの横断幕が登場した。

 トゥヘル監督は試合後の記者会見で、フンメルスの移籍志願と同僚への反応について質問された。

「木曜日にこのことが明るみになって以来、強い結束の気持ちが生まれてきた。このチームの絆は固い。マッツはチームメイトに頼ることができたと思う。起きてしまった現実にかかわらず、普段通りのプレーを続けることができた。チームメイトはリラックスし、平静を保ち、いいパフォーマンスを与えるほどの安心感を与えた」

 指揮官はこう語った。リーグ優勝とDFBポカール決勝戦を残す段階で明るみになったライバルへの主将の”裏切りの移籍”だが、チームメイトは危機的状況で一体感を示した。香川ら前線に効果的な縦パスを供給し続けたフンメルスだが、好プレーは同僚のおかげと指揮官は分析している。

 

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