「10点満点で10点をあげたい」 強行軍も首位決戦勝利の浦和監督が愛弟子たちを大絶賛

狙い通りの守備が機能し、ご満悦のペトロヴィッチ監督

 指揮官は手放しで選手たちを絶賛した。24日の首位決戦となった川崎フロンターレ戦で、浦和レッズは1-0の勝利を収めた。浦和のミハイロ・ペトロヴィッチ監督は、「選手たちに点数をつけるならば、10点満点で10点をあげたい」と絶賛した。

 20日の水曜日に、日本から約8000キロ離れたアウェーのオーストラリアで、AFCチャンピオンズリーグのシドニーFC戦(0-0)を戦い、中3日で迎えたゲームだった。グループステージ突破が懸かっていた4日前の一戦に主力を温存できるわけもなく、この日のスタメンで先発に名を連ねていなかったのは、出場停止のDF森脇良太、遠征を回避したMF宇賀神友弥、途中出場だったFW興梠慎三の3人のみ。ペトロヴィッチ監督は、「ハードなゲームの後に移動もあり、簡単なゲームではなかった」と、リーグ首位の川崎戦に向けた臨戦過程が厳しいものだったと振り返った。

 それでも、試合が始まってみれば浦和イレブンは躍動した。特に、攻撃の際に敵陣でボールを失った後に、すぐさま攻守を切り替えて再奪取。二次攻撃、三次攻撃を繰り出しては川崎を自陣に釘付けにした。それにより川崎の誇る2人のゲームメーカー、MF大島僚太とMF中村憲剛は存在感を失った。選手たちの疲労を感じさせない戦いぶりは、指揮官に大きな感銘を与えたようだ。

「川崎は大島選手と中村選手が危険なパスを出してくるチームだ。しかし、彼らをニュートラルな存在にして我々の良い部分を出せた。良い守備から鋭い攻撃を繰り出したし、前線からの守備もハマった。選手たちに点数をつけるならば、10点満点で10点をあげたい。勝利に値するゲームができた」

 “ミシャ”の愛称で選手たちから慕われる指揮官は、満面の笑みでゲームを振り返った。

 

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