豪州紙が浦和の攻撃を大絶賛 「見たことのない滑らかな動き」「シドニーFCの守備は決壊寸前」

シドニーFCと敵地でドロー 劣悪なピッチでもゲームを支配

 浦和レッズはAFCチャンピオンズリーグ(ACL)で、優勝した2007年以来となる自力でのグループステージ突破を決めた。08年は前年の優勝によりシードされ決勝トーナメントから出場し、13年、15年とグループステージ敗退となっていただけに、アジア王者を決めた時以来の久しぶりの”勝ち抜き”となった。20日の第5節シドニーFC戦は0-0のスコアレスドローに終わったが、オーストラリア・シドニーの地元紙「ザ・シドニー・モーニング・ヘラルド」が、浦和の攻撃陣を絶賛している。

 記事では、この試合の48時間前にラグビーのゲームで使用されて荒れ模様となったピッチについて、試合後の記者会見で浦和のミハイロ・ペトロヴィッチ監督は「ピッチ状態が非常に悪かった。それは私たちのチームにとって大きな欠点だった。適していなかった」と話したことに、驚きとともに次のように触れている。

「ゴール前に向けた仕上げも全体的なプレーも、これが本当に彼らのスタンダードを下回っていたというのか」

 実際に、浦和は前半からチャンスを量産した。前半9分、MF李忠成がFWズラタンからのパスを受けてペナルティーエリア内でシュートを放ったがブロック。その流れのCKでは、セカンドボールを拾ったMF梅崎司がミドルシュートを放つも、これもわずかに枠を外れた。同13分には、MF柏木陽介から右サイドのMF関根貴大に斜めのスルーパスが通り、マイナスに戻したボールを李が左足で狙った。同27分にはDF槙野智章の縦パスでMF梅崎が左サイドを破って中央へ。しかし、飛び込んだFWズラタンはわずかに間に合わなかった。

 この時間帯を「シドニーFCにとって修羅場だった」と表現した同紙は、「アジアのフットボールにおいて、今までに誰もが見たことのないような滑らかな動きで、シドニーFCの守備は決壊寸前だった」とした。

 

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