続・アウェーの洗礼 アジア大会出場中の若き日本代表を襲うピッチ外の戦い

宿舎の浴室もエレベーターも故障

 U-21日本代表は、14日の韓国・仁川のアジア大会初戦で、クウェートと対戦して4-1で勝利を飾った。だが、さらなる“アウェーの洗礼”を受けていることが明らかになった。
 15日午前10時半、チームは仁川の選手村から車で15分程度の距離にある練習場で汗を流した。リカバリーメニューのみをこなしたクウェート戦で2得点を決めた新潟FW鈴木武蔵は選手村の“惨状”をこう明かした。
 「お風呂は修理に来る人が見に来たみたいだけど、直してもらえるかは不明です。それからエレベーターも壊れていて、(居室の)22階まで階段を上り下りしている」
 好調のストライカーも「トレーニングになった?」と聞かれ、「そうですね」と苦笑いするしかなかった。大会後に分譲マンションとして売り出す予定の新築の選手村だが、日本代表の部屋は不備だらけ。気温25度以上と蒸し暑いが、クーラーはなし。扇風機でしのいでいる状態だ。鈴木の部屋は浴室の排水機能が故障しているが、修理はまだされず。マンション内のエレベーターも故障。22階のサッカー日本代表のフロアまで歩かなければいけないという。
 選手村はインフラ面の貧弱さを露呈しているが、アフリカなどで行われる国際大会はこの大会よりも設備が整っていない宿舎も存在する。日々、襲いかかるアウェーの洗礼を乗り越え、若武者はピッチ外でもたくましく成長する。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

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