偉大なる革命児に手向けをー バルセロナとアヤックスのクライフ氏追悼儀式が世界で感動を呼ぶ

サポーター、OB、選手も不世出の天才を悼む

 3月24日にヨハン・クライフ氏が逝去したことを受けて古巣の2クラブ、バルセロナとアヤックスが試合前に偉大なるレジェンドに対してスタジアム全体を使った追悼メッセージを送った。

 バルセロナは2日に行われたレアル・マドリードとの『エル・クラシコ』に臨んだ。試合前から本拠地カンプ・ノウではサポーターが「14」のモニュメントを掲げるなど、追悼ムードにあふれた。そして電光掲示板には現役時代のクライフのプレー映像、そして1991-92シーズンのUEFAチャンピオンズカップ(現チャンピオンズリーグ)制覇時の映像が流れた。

 そして、最後にはクライフ氏のもとで『ドリームチーム』を形成したフリオ・サリナス氏、チキ・ベギリスタイン氏、フリスト・ストイチコフ氏、ロナルド・クーマン氏、ミカエル・ラウドルップ氏、そして愛弟子のジョゼップ・グアルディオラ氏らが次々と「ありがとう、ヨハン」とメッセージを送ると、超満員に膨れ上がったカンプ・ノウからは万雷の拍手が鳴りやまず、涙を流すファンの姿もあった。

 選手入場時には定番の『イムノ』が流れるとともに、クライフ氏の代名詞である背番号14と『GRACIES JOHAN(ありがとう、ヨハン)』のコレオグラフィーで両チームを迎えた。そして前半14分になった瞬間、クライフ氏を称えて再び拍手が響き渡った。その中にはレアルのフロレンティーノ・ペレス会長も加わった。

 

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