「A代表に帰ってきたらシンジと競争する」 指揮官ハリルが煽る清武の”下剋上”への野心

ドイツで不振の香川に言及 「A代表でもレギュラーを奪えるか分からない」

 日本代表のバビド・ハリルホジッチ監督が、MF香川真司とMF清武弘嗣のポジション争いを明言した。24日にアフガニスタン、29日にシリアとロシアワールドカップ(W杯)アジア2次予選を戦う日本代表のメンバーに両者を招集したが、香川について「A代表でもレギュラーを奪えるか分かりません」と話すなど、競争ムードを煽っている。

 ハリルホジッチ監督は17日に行われた日本代表発表の記者会見で、24人のメンバーを発表した。MFにはナンバー10を背負う香川、そして負傷から復帰した清武らが名を連ねたが、指揮官はそれぞれが所属するクラブで置かれた状況を踏まえて、競争させる意向を示した。

 香川は今年に入って以降、ドルトムントでトーマス・トゥヘル監督の戦術的判断によってスタメン落ち、試合によってはベンチ外となるケースが増えている。そうした現状について、ハリルホジッチ監督はこう話した。

「シンジはドイツのビッグクラブで、かなりの競争に入っていて、自分の先発を勝ち取るために戦っています。私も(欧州視察の時に)かなりのことをディスカッションしてきた。彼自身も『常にプレーしたい』と言っていますが、A代表でもレギュラーを奪えるか分かりません」

 指揮官が“レギュラー確約”を与えなかったのは、右足第5中足骨の骨折から復帰した清武の存在がある。ケガの再発を恐れて「ちょっと復帰時期が早かった」と切り出しつつも、ハノーバー所属のプレーメーカーに高い評価を与えた。

 

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