10年後の「Jリーグ勢力図」を占う、知られざる代理戦争

すでに過去の大会で活躍した有望株が台頭

 それが最近10年で、6度も日本一に輝いているU-12のJクラブ、川崎フロンターレだ。

 川崎Fの下部組織は“小学生のW杯”とも呼ばれるダノンネーションズカップの日本大会で、過去10年で6回優勝し、世界大会に出場。12歳の段階で世界の強豪国と公式戦での真剣勝負を数多く経験した次世代選手を豊富に抱えている。

 実際、2008年の世界大会に出場した三好康児選手は、その後各年代の日本代表にも選出され、高校生でプロ契約するなど、川崎F期待の若手としてすでに頭角を現し始めている。

 今後も第二、第三の三好選手のような“ダノンネーションズカップ出身選手”が次々と誕生するであろう川崎Fは、10年後のJリーグの勢力図を塗り替える可能性を秘めた“将来有望クラブ”なのだ。

 昨年のダノンネーションズカップ日本大会でも川崎Fは優勝し、U-12の選手たちは世界大会を経験した。10年後、22歳前後になった彼らが川崎Fのトップでプレーし、小学生時代に培った経験を生かしてJリーグで躍動した時、ジュニア年代での国際経験の重要性が改めて評価されるとともに、川崎FがJリーグの絶対王者として君臨し、Jリーグの歴史に新たな1ページを刻んでいるはずだ。

<ダノンネーションズカップ日本大会Jリーグクラブ優勝回数>

①川崎フロンターレ(6回)

②東京ヴェルディ(2回)

③柏レイソル、横浜F・マリノス(1回)

<ダノンネーションズカップ2016 in JAPAN>

日程:3月26日(土)、27日(日)

会場:東京・駒沢オリンピック公園

後援:外務省、スポーツ庁

主管:東京都サッカー協会

公式サイト:http://www.danonecup.jp

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

 

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