リオ行きの望みをつなぐために、求められるのは勝利のみ

　開幕2戦未勝利で崖っぷちのなでしこジャパンは、リオデジャネイロ五輪本大会の切符争いに生き残りを懸けて4日の中国戦に臨む。そのスターティングメンバーが発表された。

　GKは、2日の韓国戦でPKセーブと痛恨のミスで天国と地獄を味わったベテランの福元美穂が継続して起用された。最終ラインでは、韓国戦から左サイドバックを鮫島彩に入れ替えている。守備の中心として君臨してきた岩清水梓は、この中国戦もベンチスタートになった。

　中盤から前では、韓国戦スタメンの上尾野辺めぐみと川澄奈穂美がベンチスタートになり、初戦のオーストラリア戦で起用された阪口夢穂と中島依美が復帰した。阪口と川村優理のダブルボランチに加え、主将の宮間あやをトップ下とする4-2-3-1システムを継続するか、宮間を左サイドに起用して大儀見優季と横山久美の2トップを組む4-4-2システムか、両方の可能性が考えられるメンバー構成になっている。

　10日間で5試合という短期決戦の折り返し地点となる中国戦。これまでの悪い流れを払拭し、リオ五輪への希望を残す再スタートを切るためにも勝利が求められる一戦だ。

　なでしこジャパンのスタメンは以下のとおり。

GK

福元美穂（岡山湯郷）

DF

近賀ゆかり（INAC）

田中明日菜（INAC）

熊谷紗希（リヨン）

鮫島彩（INAC）

MF

中島依美（INAC）

川村優理（仙台）

阪口夢穂（日テレ）

宮間あや（岡山湯郷）

FW

大儀見優季（フランクフルト）

横山久美（AC長野）

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真　photo by Getty Images