好調なFW陣が2ゴール! 浦和がJ1開幕戦で柏に競り勝ち公式戦2連勝

CKからズラタンが決勝点

 反撃に出る柏は、浦和守備陣の足並みが乱れたところを見逃さずに同点に追いつく。同19分、カバーのいない状況で浦和左サイドMF宇賀神友弥が敵陣でプレスに出ると、柏はショートパスでかわして大きく広がったスペースに一気に攻撃を仕掛ける。FWディエゴ・オリヴェイラが浦和のMF柏木陽介とDF森脇良太をかわして角度のない位置からシュートを放ち、GK西川周作が弾いたところをMF大谷秀和が押し込んで同点とした。

 その後は一進一退のゲームが続いたが、決着をつけたのはセットプレーだった。同39分、浦和の右サイドからのCKをMF武藤が蹴ると、ニアサイドで途中出場のFWズラタンがファーサイドに流し込むようなヘディングシュートを放つ。ボールは吸い込まれるようにゴールへ入り、アウェーの浦和が2-1とリードを奪った。

 結果的に、浦和は今季から「9番」を背負う武藤とFWズラタンにゴールが生まれ、2日前のシドニーFC戦に続いて前線のタレントが勝利を呼び込んだ。ミルトン・メンデス監督の初陣となった柏も最後まで攻勢に出る姿勢を崩さなかったが、決定的なシュートがゴールポストに当たる不運もあり、開幕戦は優勝候補の浦和に対して競り負ける結果になった。

【了】

轡田哲朗●文 text by Tetsuro Kutsuwada

 

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