昨季王者の広島がまさかの黒星スタート 浮き彫りになった課題

堅守健在もドウグラスの穴埋めきれず

 サンフレッチェ広島は27日、ホームでJ1リーグ開幕戦を迎え、川崎フロンターレに0-1で敗戦。昨季王者がよもやの黒星スタートとなった。

 20日にガンバ大阪とゼロックス杯(3-1)を戦い、4日前には山東魯能とのACL初戦(1-2)を戦った広島は、1週間で3試合目のゲームとなったことが影響したのか、立ち上がりから低調だった。川崎の猛攻に耐える展開を強いられたが、それでも前半終了間際にエースFW佐藤寿人がCKの局面でマークを振り切ると、フリーでシュートを狙う決定機を迎える。だが、これは相手守備陣に弾かれ、J1歴代最多得点数の新記録となる158ゴール目を決めることはできなかった。

 後半23分に、その佐藤に代わって”新10番”のFW浅野拓磨が出場し、直後に左サイドのクロスにヘディングで合わせるなど、ゴールに迫るシーンを作り始めていた。同37分には新加入のピーター・ウタカも投入し1点を狙いにいったが、2分後に相手FW小林悠に痛恨の一撃を決められ、そのまま試合終了。昨季王者が、まさかの黒星スタートを喫した。

 試合を通じて、今冬に退団した昨季のチーム得点王FWドウグラス(現アル・アイン)の不在を痛感させる課題が浮き彫りになった。連覇に向けて出鼻を挫かれる格好となった広島は、第2節は敵地に乗り込み名古屋グランパスと対戦。小倉隆史新体制で開幕戦に勝利し、勢いに乗る相手との一戦に向けて、早期立て直しが求められる。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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