初陣で振り払った「浦和の9番」の重圧 抜け目ない一撃でACL白星スタートを呼び込む

「9番は常に結果が求められる」

 そしてこの日、シーズンオフに「9番」を背負う大きな決断をし、プレッシャーのかかる初戦で最初のチャンスをゴールにした。「9番は常に結果が求められるし、決めてホッとしたのがある。ここから勢いに乗れると思う。開幕戦で堅くなるところでしたし、先制点が重要だった。今日決めていなかったらプレッシャーもまたかかっていたかもしれない」と、自身にとっても大きな一歩になった。

 キャプテンのMF阿部勇樹も「決めてほしい選手が決めてくれた。9番でプレッシャーがあったと思うけど、これで楽になるんじゃないかな」と、武藤にとってだけでなくチームにとっても大きな1点だったと語った。

 そして、この日は2014年に仙台を率いた敵将グラハム・アーノルド監督と再会の一戦だった。昨日の前日公式練習の後に話す機会があったという武藤は、「ゴールを決めてみせると言ったら、来週にしてくれと言われました(笑)。アーニー(アーノルド監督の愛称)が嬉しいかは分からないですけど、いい姿を見せられて嬉しい」と、出場機会を多く与えてくれたかつての指揮官の前でのゴールも喜んでいた。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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