インテルを20年以上サポートする伝統の「PIRELLI」 年間13億円で契約延長へ

一時は今季限りで撤退の噂も、3年間の契約延長で合意

 日本代表DF長友佑都が所属するインテルは、ユニホームの胸に入る「PIRELLI」のロゴが定番となってきた。1995年から20年以上に渡ってスポンサードしてきた同社との契約が今季一杯で切れる可能性が浮上していたが、このたび3シーズンの契約延長で合意したという。イタリアのサッカー情報サイト「カルチョメルカート・コム」が報じている。

 インテルの来季以降のスポンサーをめぐっては、インテルの地元ミラノに本社を置くタイヤメーカーのピレリ社との契約延長交渉が難航し、一時は契約が切れる今季一杯での撤退が既定路線とされた。そこで、UAE国営の航空会社で、マンチェスター・シティのスタジアムでネーミングライツを取得しているエティハド航空との交渉が報じられていた。そこには、ロベルト・マンチーニ監督がイングランドでシティを指揮していた時期に良好な関係を築いていたことも追い風とされていた。

 しかし、エティハド航空との交渉は事前にメディアに漏れてしまったことで頓挫。ピレリ社と契約延長の交渉を続け、最終的に3シーズンの延長で合意し、あとは正式発表を待つだけとなっているという。

 契約金額はシーズンあたりのベース金額が1000万ユーロ(約13億円)という前回契約を踏襲するものになり、チームの成績次第でボーナス金額が細かく設定されているという。例えば、来季から3シーズンの契約期間内にUEFAチャンピオンズリーグで優勝すれば、そのスポンサー料は2倍以上に跳ね上がるという。

 インテルは先週末のフィオレンティーナ戦に敗れ、主審の判定への抗議の意味を込めて監督と全選手がコメントを拒否。マンチーニ監督も今季限りで退任かと去就問題も浮上するなど暗い話題が多かったが、伝統の「PIRELLI」のユニホームが来季以降も続くというニュースが、クラブの空気を明るくしてくれるかもしれない。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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