チャイナマネーの魔手… 北京国安がドルトムント香川同僚に年俸9億円オファー

独誌報じる 今季リーグ戦通算89分出場のFWラモスはすでに固辞か

 経済成長著しい中国マネーは、サッカー界でも日に日に存在感を増している。スーパーリーグの北京国安が、日本代表MF香川真司と同僚のドルトムントFWアドリアン・ラモスに年俸700万ユーロ(約9億円)という高額オファーを送っていたことが分かった。独地元誌「キッカー」が報じている。

 29歳のラモスは、ヘルタ・ベルリン時代の2013-14シーズンにブンデスリーガで16得点を挙げたコロンビア代表の点取り屋。14年ブラジル・ワールドカップ(W杯)グループリーグの日本戦にも先発フル出場していた。前半に今野泰幸(G大阪)のファウルを誘発し、先制点につながるPKを獲得するなど4-1の勝利に貢献している。

 しかし、W杯後にヘルタ・ベルリンから移籍したドルトムントではバックアッパーの域を出ることができず、今季もリーグ戦出場12試合の全てが途中投入で、通算出場時間はわずか89分間となっていた。

 北京国安から届いた年俸9億円というオファーは確かに魅力的だが、ラモスは欧州でのキャリアを望み、中国行きを拒否したという。本人は特にイングランド行きの希望を持っているとも伝えられているが、ドルトムントは現在センターフォワードの主力がガボン代表FWピエール=エメリク・オーバメヤンとラモスの2人だけという状況。ラモス放出の可能性は低そうだ。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

page 1/1

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング