あまりに早い幕引き… ヤングなでしこ元主将の浦和レディースMF藤田が23歳で現役引退

12年のU-20W杯3位に貢献もオーバートレーニング症候群に苦しむ

 23歳の若さでの引退決断だった。16日、浦和レッズレディースは、地元開催の2012年U-20女子ワールドカップで3位に躍進したヤングなでしこのキャプテン、MF藤田のぞみの現役引退を発表した。

 14年の7月以降と15年に出場機会がほとんどなかった藤田だが、クラブ公式サイトを通じて、その理由を明かした。オーバートレーニング症候群によるものだった。14年開幕時から体調不良に苦しんでいたが、同年7月頃の診断結果で判明したという。15年の始動からはチームに合流していたが、5月に再発してしまった。

「レッズレディースの一員として、なでしこリーグで戦う以上、シーズンを通して日ごろのトレーニングも含め、全力で日々過ごさなければならないと思っています。私はこの2シーズン、やりきることができず、力になれませんでした。そして、現在の回復状況も含め、引退を決断しました」

 藤田は苦しい胸の内を、そうつづった。

 MF猶本光(浦和)やMF田中陽子(ノジマステラ)などの活躍もあり、12年の「ヤングなでしこ旋風」を起こしたU-20女子代表チームでキャプテンを務めた。藤田自身も、ボランチの位置で周囲を生かす戦術眼を発揮してチームに貢献。愛らしいルックスと穏やかなキャラクターで人気も博していた。

 

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