イタリアの“悪童”にチャイナマネーの力は通じず… 年俸11億円のオファーを即却下

興味を示さなかったカッサーノ オファー元すら判明しない早さで一蹴

 活発な動きを見せる中国クラブは、超高額年俸のチャイナマネーを武器に多くの名手に声をかけ、獲得に向けたオファーを連発している。しかし、全ての選手が興味を示すわけではない。イタリアに届いたオファーを”悪童”が一蹴したと、サッカー情報サイト「トゥットメルカートウェブ・コム」が報じている。

 サンプドリアの元イタリア代表FWアントニオ・カッサーノは、代理人を通じて寄せられた中国クラブからの手取り年俸800万ユーロ(約11億円)のオファーに対して、聞く耳も持たずに一蹴したという。あまりの即断劇に、オファー元のクラブがどこであるのかすら定かではないとされた。

 カッサーノ自身は、これから成長していくリーグに移籍する意思はなく、イタリアに留まることを望んでいると、サンプドリアの本拠地ジェノバの地方紙「Il Secolo XIX」の取材にも応じている。

 負傷やコンディション不良の影響もあり今季は移籍加入しながら出遅れた感のあるカッサーノだが、10日のユベントス戦では敗れはしたもののフル出場して今季初ゴールも決め、復調の気配を見せている。

 中国行きを蹴った悪童は、リーグ後半戦でどのような活躍を見せてくれるだろうか。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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