岡崎慎司が激白 この4年で痛感した日本の弱点と次の4年で必要な「日本人らしさ」からの脱却

日本は死にものぐるいで戦う姿勢が足りなかった

 岡崎はその苦いばかりの敗戦の味を、この1か月の間反芻していた。そのどうしようもない味をしっかりと噛み締め続け、日本代表の不動のメンバーには危機感がなかったと認めた。さらに、冒頭記した“何が何でも勝ちにこだわる”気持ちが足りなかったという言葉に行き着いた。

 岡崎はさらに敗因を語る。

「例えばギリシャは、大会前は評価は低かったけど、1回ヨーロッパで死闘を勝ち抜いているわけじゃないですか。僕らはアジアで抜けたけど、勝って当たり前というところで勝ち残って、そういうぎりぎりの試合というのは実際していないすよ。

 しかしそういう環境の違いはしょうがない。そこは言いたくない。でもやっぱり、コンフェデで、イタリアと善戦して、このサッカーでいこうとなったけど、コンフェデでもワールドカップと比べるとぎりぎりではなかった。そういう意味でコンフェデは中途半端だったと思う。それにあの試合(イタリア戦)でも、何が何でも勝つということを、みんなが頭の中に入れてやらなくてはならなかった。

 しかし自分たちのサッカーでイタリアとあそこまでできたということで、残り1年間もそれでいこうということになった。

 何が一番正しいということは自分には分からないが、ワールドカップの舞台で勝とうと思ったら、本当に大事なものを持っておかないといけない。

 たとえばコートジボワール戦、最後までみんなで守り切ろうとひとつにまとまっていたら、守り切れていたかもしれない。

 そういう本当に大事な、死にものぐるいで守る、戦う姿勢がなかった。もちろん、そこに体調も最高な状態にもってこなければならないし、さらに技術と気持ち、全部が噛み合ないとあそこでは勝てない。

 だからそこが噛み合ったチームが最後に残った。優勝したドイツは本当に技術が高く、守備も固くて、組織もあり、勝ちに対する気持ちも強いチームだった。

 そこを見本にするべきだと思う。自分たちが目指すサッカーをしながらも、(死にものぐるいで戦う)メンタルな部分も持ち、守りも固めなくちゃいけない。当たり前のことですけど、そう思いました」

 

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