海外メディアも仰天! CS準決勝のG大阪の2点目は「カオスの15秒間」「クレイジーな展開」

あわやオウンゴールからの劇的弾に驚く

 28日に行われたJリーグチャンピオンシップ(CS)準決勝は、年間3位のガンバ大阪が年間2位の浦和レッズを120分の激闘の末に3-1で破ったが、この試合の決勝点となった延長後半13分に至るまでの一連の流れが、海外でも大きな話題になっている。

 G大阪は1-1で迎えた延長後半12分から13分にかけて、あわやオウンゴールというシーンから一転、GK東口順昭の素早い切り替えから高速カウンターに転じ、見事な決勝点を奪った。ジェットコースタームービーのような予想外の展開となったこの試合について、ヨーロッパ最大の放送局「ユーロスポーツ」は、「カオス(大混乱)の15秒間」という見出しで紹介している。

 話題となったシーンは延長後半13分、1-1のままPK戦突入も現実味を帯びてきた時間帯に起きた。G大阪のDF丹羽大輝がGKへバックパス。しかし、ボールは高く浮いてしまい、GK東口の頭上を超えてG大阪ゴールへ。あわやオウンゴール、そして時間的にも決勝点につながりかねないこのシーンで、東口は決死の思いで体を投げ出した。その願いが通じたのか東口の伸ばした足はかすかにボールに触れ、ゴール左ポストを叩いて絶体絶命のピンチを脱した。

 さらに東口はすぐに立ち上がると、ポストに弾かれたボールをすばやくDFオ・ジェソクへロングパス。そこからMF遠藤保仁、FWパトリックとつないであっという間にゴール前へ。最後はMF米倉恒貴からのクロスを、オーバーラップしたDF藤春廣輝が利き足とは逆の右足ボレーで決めて、2-1の勝ち越しに成功した。

 見ていた全てのファンが声を上げたに違いない驚きの展開。まさかの連続に、記事でも「クレイジーな展開で、G大阪のファンも苦しい思いをした」とレポートされた。

 試合は延長後半アディショナルタイムに、パトリックにも得点が生まれ、G大阪が浦和との激闘を3-1で制した。CS決勝に駒を進め、年間王者1位の広島への挑戦権を獲得した。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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