南米開催の大会でドイツが欧州勢初の覇者となれるか 自信を見せるレーブ監督と侮れないアルゼンチンの個の力

 ドイツに弱点はあるのか

 

 勿論、楽勝ばかりだったわけではない。ガーナ、アルジェリアの身体能力が高いアフリカ2チームには苦戦をしている。また、フランス戦も身体能力の高い黒人選手を擁していた。恐らくフィジカル的な部分がウィークポイントになりそうなのだが、そういった選手がアルゼンチンにはいない。

 攻撃面ではパスを回し、全員で相手守備陣を崩そうとする。高い技術を持つマッツ・フンメルスが最終ラインで起点になり、ボールを散らすラームや、サイドチェンジと縦パスを上手く使い分けるトニ・クロースが前線にボールを送る。そして、決定的なパスを出せるメスト・エジルや、ポジショニングの良いトーマス・ミュラーが絡む。

 典型的なフォワードをトップのポジションに入れない形が基本形だが、必要となれば、ワールドカップ最多得点記録を更新しているストライカー、ミロスラフ・クローゼがゴールを狙う。怪我人もおらず、ベストメンバーで挑むことができるのも大きい。

 一方、アルゼンチンは王様メッシを中心に攻撃をしかける。一瞬の加速で相手を抜き去り、強烈なシュートを放つ。また、相手DFのマークのズレを見つければ、決定的なパスを通すこともできる。マークが集まればポジションを下げて他を活かすようなプレイも光る。クラブでは強烈な存在も、代表ではなかなか結果を出せなかったが、今大会はコンスタントに力を発揮出来ている。

 

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