プレミアを湧かせる「パニック・バイ」 英メディアが土壇場移籍の「成功」と「失敗」を特集

様々なドラマが生まれる移籍市場のデッドライン

 プレミアリーグは近年、オイルマネーの影響や放映権の大幅な収入増加により、移籍史上クローズ間際に巨額の大型移籍を実現させてきた。

 昨夏はマンチェスター・ユナイテッドがプレミアリーグ史上最高額となる5970万ポンド(現在のレート換算で約109億円)でレアル・マドリードからアンヘル・ディ・マリア(現パリ・サンジェルマン)を獲得。今夏はマンチェスター・シティがヴォルフスブルクからケビン・デ・ブライネを5400万ポンド(約101億円)で獲得し、移籍市場を湧かせた。そこで、英メディア「BBC」では、移籍市場のクローズ寸前に実現した「パニック・バイ」による成功事例と失敗事例を紹介している。

 パニック・バイの成功事例としてアーセナルで紹介されているのは、パトリック・ビエラとメスト・エジル。ビエラは1996-97シーズンにACミランから250万ポンド(約5億円)で移籍市場が閉じる間際に加入。ガナーズでその才能を開花させ、2003-04シーズンの無敗優勝の立役者となり、サッカー界のレジェンドとして歴史にその名を残している。

 エジルは4240万ポンド(約78億円)という高額な移籍金で2013-14シーズンに加入。昨季は不調に苦しんだものの、今季は開幕11試合に出場した時点で二桁アシストを記録。また、6試合連続アシストを達成し、2つのプレミア歴代記録を更新する偉業を成し遂げた。夏の移籍市場最終日だった2013年9月2日にエジル獲得に踏み切ったアーセン・ベンゲル監督に、「全世界に一握りしかいないトップクオリティーを備えた選手を、あの金額で買えるなんて、なんてお買い得なバーゲンなんだ」と言わしめた活躍を、現在見せている。

 

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