ミランが新たな才能を発掘 17歳MFの積極アピールをミハイロビッチ監督が絶賛

鬼軍曹のほほを緩ませたプレー

 17歳のイタリアの神童司令塔が、名門復活に苦しむACミランの救世主として期待を集めている。下部組織所属のマヌエル・ロカテッリは、24日に行われたインテル、バーリとの三つどもえ戦サン・ニコラ杯で2試合で先発出場を果たした。シニシャ・ミハイロビッチ監督は「最高の選手」と絶賛。イタリア地元紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」が、それを報じた。

 イタリア南部バーリで行われた変則の親善試合で、日本代表FW本田圭佑は遠征に帯同したが、前節ユベントス戦で左太ももを打撲した理由でプレーできなかった。先発奪回に向けた活躍が期待された背番号「10」の代わりに、17歳の至宝が一気に頭角を現した。

 現在プリマベーラ所属のロカテッリは、2試合で先発に抜てきされた。1試合目のバリ戦は3ボランチの右、2試合目のインテル戦は3ボランチのアンカー役として堂々とプレーした。ミランの同杯優勝に貢献するなど、指揮官からは最高の評価を手にした。

 鬼軍曹と呼ばれるミハイロビッチ監督は、アタランタのアカデミー出身で中盤ならどこでもこなす万能型MFをこうたたえた。

「もしも、この2試合で最高のプレーを見せた選手を1人挙げるとするならば、私はマヌエル・ロカテッリと言うだろう。彼はプリマベーラで将来の約束された少年だ。彼はタイミングのセンスも素晴らしいし、非常にシンプルにサッカーをする。すでに優秀だが、さらに成長できる。もっと前線にボールを配球できるだろう」

 足元の高い技術を誇り、戦術眼、ロングシュート、フィジカル面でも若さを感じさせないほどの強さを持っている。ロカテッリは、イタリア代表MFデシリオ、コロンビア代表DFサパタ、元フランス代表DFメクセスら実力者とプレーする中でも風格を示していた。

 

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