【W杯詳細分析・ドイツ-ブラジル】王国ブラジルに何が起きたのか? 1-7の悲劇的な大敗で浮き彫りになるドイツの完成度の高さ 

 過去の戦績を見れば誰もが拮抗した好試合を期待した事だろう。しかし残念ながらその期待は前半30分で無残に裏切られてしまう事となった。大会期間中、スタンドを映し出す映像は美女や、笑顔のサポータたちの姿をとらえてきたが、この日のカメラに映ったのは失点を重ねるごとに涙にくれるブラジルの子供たちだった。

 BRA v GER@08July2014 (1585)

(写真:赤木真二)
 負傷によって大会を後にした背番号「10」の勇気あるコメントを胸に、64年ぶりの自国開催で国民の期待を一身に背負ったセレソンに何が起きてしまったのだろうか?

 主将のDFチアゴ・シウバと、エースのFWネイマールという攻守の柱を欠く影響、地元開催のプレッシャー、原因を考えれば切りは無い。だが、表面上のデータはブラジルとドイツのポゼッション率は47%対53%、シュート数18本対14本、オープンクロス数14本対5本、Duels(フィフティフィフティのボール奪取の数)もブラジルの38勝42敗(勝率47.5%)。これらの数字から1-7というスコアを想像することは難しい。

 

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