テロの恐怖に直面した香川の親友MF 「集中するのが難しい」と精神的ショックを告白

「僕も事件を体験した一人」と複雑な胸中を明かすギュンドアン

 ドルトムントの司令塔イルカイ・ギュンドアンは、13日にパリで発生した同時多発テロのショックがプレーに影響を及ぼしていると明かした。代表ウィーク空け初戦となった20日のハンブルガーSV(HSV)戦に1-3と完敗した後、「もう一度フットボールに集中するのが難しい」と胸中を明かした。ドイツサッカー連盟の公式サイトが伝えている。

 フランスの首都では13日、129人もの犠牲者を出すなど、世界に衝撃を与えた同時多発テロが発生。この日、パリ郊外のスタッド・ドゥ・フランスではフランス対ドイツの一戦が行われ、ドイツ代表のギュンドアンもこの一戦に出場。しかし、試合途中にスタジアムのゲートや近くのレストランで爆破や銃撃が起きた。

 テロリストは試合のチケットを所持しており、スタジアムへの侵入を試みようとしていた事実も明らかになっており、サッカースタジアムもテロの標的となっていた。17日にドイツ・ハノーバーで予定されていたオランダとの親善試合も中止になるなど、テロの脅威はサッカー界にも波紋を広げている。

 ギュンドアンも、精神的なショックが今も残っていることを認めている。

「(テロの影響でプレーするのが難しい?)簡単と言ったら嘘になる。正直に言えば、もう一度フットボールに集中するということは難しい。個人的にも、僕も体験した一人だ。事件の起きた場所にいたんだ。12時間スタジアムから出ることができず、ロッカールームには60人もの人が密集していた。その外では、次々に人々が銃殺されていたというんだ。とても奇妙なシチュエーションだった。事件の後、たくさんの感情が湧き上がってきた」

 

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