前人未到の偉業達成! 自然体を貫く大久保が23ゴールで3年連続J1得点王に輝く

最終節で決勝点 記録達成に花を添える

 川崎のFW大久保嘉人は、22日に行われたJ1セカンドステージ第17節仙台戦に先発フル出場。後半40分に今季23得点目を挙げ、前人未到のJ1リーグ3年連続得点王を獲得した。これまでは2009・10年に前田遼一(現FC東京)、2010・11年にケネディ(元名古屋)、そして自身が2013・14年と2年連続で得点王に輝いていたが、3年連続受賞は史上初。この偉業は努力を重ねた賜物とし、ホームのサポーターの前での記録達成については「すごく気持ちいい」と笑顔を見せた。チームも1-0と、今季最終戦を勝利で締め括っている。

 得点王への強い意気込みを見せていた大久保は、後半21分にMF中村憲剛の右クロスからオーバーヘッド、同23分には左サイドのMF中野嘉大からのクロスに右足のヒールで合わせるトリッキーなシュートを披露するなど、ゴールへの貪欲さを見せる。

 すると、試合終了間際の後半40分に、その執念が実を結んだ。ゴール右、エリア手前の位置でMFエウシーニョのパスを受けた大久保は、ボールを運び前が空いたと見るやいなや、得意の右足を振り抜く。仙台の日本代表GK六反勇治もなす術なしの強烈なシュートが、ゴール左ポストを叩いてネットに吸い込まれた。

「今日はみんなが、自分が点を取れるようにパスを回そうというふうに見えたと思いますけど、普通にやってました。見られている中ですごくやりにくかったですけど、ああいう形で点が取れて良かったです。最後のところはみんなが集めてくれますし、それは毎試合毎試合感じています。そこを常に入れられるように努力した1年」

 3年連続得点王という史上初の記録達成となったが、本人は自然体でのプレーを貫いた結果だと振り返った。

 

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