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2014.07.08 (Tue)

【W杯詳細分析オランダ-コスタリカ】ここまでの全5試合で采配が的中 オランダを4強まで導いたファン・ハール采配の凄さ 


 その試合で勝利を収めた日本代表はグループリーグで1勝も出来ず最下位でブラジルを去り、負けたコスタリカはウルグアイ、イタリア、イングランドと同じ、いわゆる死の組を無敗のまま首位で通過した。

 

 そのコスタリカを120分間圧倒しながらも得点を奪えず、最終的にはPK戦で勝利したオランダ。この2チームの死闘の背景を探ってみよう。

 

 このスコアレスの試合のヒーローは最後にPKストップしたティム・クルルでも、シュートを2本バーに当てたスナイデルでもない。おそらく監督のルイス・ファン・ハールの采配こそが称賛の的になるはずだ。

 

 ファン・ハールは、これまで必ずしも優位に進めることが出来ていなかった試合を状況に応じて3バック、4バック、3トップ、4トップと選手の配置を入れ替えながら、戦況を一変させてきた。

 

 まずは最初の表を見てほしい。オランダの決勝トーナメント1回戦までの4試合の前後半の数値だ。

 采配修正版

  オランダは初戦のスペイン戦で大勝したが、先制点はスペインだった。全ての試合で前半拮抗しながらも後半で試合を決めている。それは単に選手が後半に頑張ったのではなく、頑張るための的確な選手交代、配置、何を改善すべきかの的確な戦術の指示が行われたからだ。

 

 2戦目のオーストラリア戦の2-2の状況から決勝ゴールを決めたのは途中出場のデパイ、接戦だったグループリーグ最終戦のチリ戦で先制点を挙げたのも交代直後のレロイ・フェル、ダメ押しの1点もやはり途中交代のデパイだった。

 

 決勝トーナメント初戦のメキシコ戦、すでに勝負あったかと思われた試合を同点としたのは、これまでワールドカップ通算15試合を戦ったスナイデルだったが、90分+4分に逆転のPKを決めたのは途中交代のフンテラールだった。

 

 一つの試合で多くの顔を使い分け、交代する選手が必ずと言って良いほど結果を出せば当然、監督の采配に目が行くのは当然だろう。

 

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