FIFAランク1位と欧州王者の激突は幻に… ベルギーがスペイン戦の開催中止を発表

仏テロ事件で国内でも逮捕者 政府から中止勧告

 ベルギー代表がパリの同時多発テロの影響で、17日に首都ブリュッセルのボードゥアン国王競技場で予定されていたスペイン代表との親善試合を急遽キャンセルすることを発表した。

 ベルギー代表の公式ツイッターは「我々のスペイン戦はキャンセルになりました」と発表した。129人の死者を出した13日のパリの同時多発テロは、隣国のベルギーで計画されたとも、地元メディアでは報じられている。フランス対ドイツの親善試合が行われたスタッド・ドゥ・フランスも自爆テロの標的となり、ベルギー国内で逮捕者を出していることが、今回の中止という決定に踏み切った背景にある。

 ベルギーサッカー協会は公式サイトで、「最終的にベルギーFAは政府とコンタクトを取り、明日の試合を行わないように要請された。テロに対する警戒レベルが高く、現在容疑者が逃走中である状況を受けての決定となる」と、政府から中止勧告を受けたことを発表した。

「このようなモチベーションの高い2チームの親善試合がキャンセルになったことを深く嘆き、多くのサポーターの落胆も理解しています。しかし、例外的な状況を鑑みて、選手とファンの安全性のリスクを受け入れることはできませんでした」という声明も発表。FIFAランク首位のベルギー代表と欧州選手権2連覇中のスペインとの注目の一戦が中止となったことに、落胆の意を表していた。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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