「6.9%」から「20%以上」も上昇した数値とは? 本田が示したハリルJでの立ち位置の変化

6月のシンガポール戦とのデータ比較 日本の何が変わったのか?

 2015年6月16日の埼玉スタジアムでのシンガポール戦において、日本代表は2018年のロシア・ワールドカップ(W杯)に向けて出航した。前年のW杯ブラジル大会での失望が記憶に残りながらも、新たな船長のもとでの数試合のテストマッチを経て、失望は希望に変わりつつあった。

 しかし、この日はゲームスタッツにおいて、相手を圧倒したものの結果はFIFAランキング154位(2015年6月時点)の相手に0-0の引き分けで、ホームにおいて勝点1しか奪うことができなかった。3月に就任したバヒド・ハリルホジッチ監督が初めて、「アジアの強国」である日本が、そのアジアで勝つことの難しさを知った試合だった。

 まずは、圧倒したその日のゲームスタッツ(DATA-1)を振り返ってみたい。

 

シンガポール戦初戦データ

[DATA-1]6月のシンガポール戦(ホーム)スタッツ

 

 ゴールに近づくプレーのデータを見ると、シュートの数25対3、枠内シュート数10対1、クロス数37対5、ペナルティエリアへのパス70対8。「サッカーというスポーツは何が起こるか分からない」とはよく使われる言葉だが、データ上はシンガポールの勝利はほぼノーチャンスで、限りなく敗戦が濃厚と言えるものだった。そういう意味では、この0-0も「何が起こるか分からない」部類に入った結果だったと言える。

 

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